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京言葉とは、京都で話される方言をいいます。京都には長い間、天皇の居住地である御所が存在していたため、京言葉は御所言葉の影響を受けていると言われています。京言葉はよく大阪弁と混同されやすいのですが、実際は違います。一般的に大阪弁はきつく聞こえるのに対し、京言葉は丸くてかったるいように聞こえます。それは京都が公家社会であったため、上品かつ丁寧に話そうと心がけたことで、やわらかい口調になったと言われています。

かつて京言葉は、京都に住む一般的な人々の言葉でしたが、現在では祇園などの花街や戦前世代の方々の言葉となってしまいました。ここでは、数ある京ことばから、観光や食事の時に使う京ことばの一部を紹介しますのできばって覚えておくれやす。

【あがる・さがる】
京都で道を答えるときに使う。上がるは北、下がるは南
東へ行くことを「東入る(ひがしいる)」、西へは「西入る(にしいる)」という。
【あんじょう】
上手に。うまく。うまいぐあいに。
【いちげんはん】
初対面の客・紹介なしの飛び込み客
【いや、かなんわぁ】
「いや、どうしよう・・・」という意味だが、別にそんなに困っているわけではない。
【おいといないと思いますけど】
お金にはいとわれない(こだわらない)と思いますが。
※お客様に対して商売人が物をすすめる際、失礼をやわらげるために使う言葉。
【おおきに】
ありがとう、または、いいえ結構です。
※反対の意味にも両方使えるため、その場の雰囲気で意味を判断する必要がある。
【お口よごし】
菓子などの食べものをさしあげるときに使う言葉。
※「ほんのお口よごしですけど」は「つまらないものですが」の意。
【おこしやす】
いらっしゃいませ。「おいでやす」よりていねい。
【おくどさん】
かまど。かまどの神。
【おばんざい】
日頃のお惣菜。
【おぶ】
さ湯。番茶。 
【おやかまっさん、どした】
おじゃましました。
【さらえる】
何も残さずに取り除く
【〜(の)たいたん】
〜(の)煮物。
【ちょこちょこ】
しばしば。たびたび。
【てんごいわはったら、あきまへんぇ】
冗談を言ったらだめですよ。
 
【どこ行かはりますねん?】
挨拶的なことば「ちょっとそこまで」と答える。
※◯◯までとはっきりと言わない。遠くへ行く時も同じ。
【はばかりさん】
ご苦労さん。人の世話になってその苦労をねぎらう時などに使う。
トイレのことではない。
【ぶぶ・ぶぶづけ】
お茶・お茶漬け
【まむし(間蒸)】
うなぎの蒲焼。
【むしやしない】
軽い食事をとること。お腹の虫を満足させる「虫養い」ということ。
【めっそうもない】
京都では「どういたしまして」の意。
【やぼなお人やわ】
いちいち説明しなくてもそれぐらいのこともわからないの。 本当に気のきかない人だわ。
【よばれる】
ごちそうになる。
【よろしゅうおあがり】
食事が終わった人に対して、もてなした人が言う言葉。
※主に目下に対して使う。